読書記録

読書の備忘録

外山滋比古「思考の整理学」

外山滋比古「思考の整理学」

ちくま文庫

1986年第一刷発行

筑摩書房

 

 初外山滋比古作品(とやま・しげひこ)

 外山滋比古の名は以前から知っていたけど、漠然と随分と難しい本を書いているんだろうなというイメージを持っていた。けれど、この「思考の整理学」は意外にもそんなに難しいことは書いていなかった。

以下、自分が気になったところ

「グライダー」

 学校における教育形態(先生から教わり自分がそれに習う)に慣れ過ぎて、いわゆる自学自習というか主体的に学ぶ人間が少ないということを述べている内容。

 これは割とすごい共感していて、というか私自身が最近の目標として主体的に動く、を掲げているのでとてもリアルな感覚を持って「ふむふむ」と首を縦に振っていた。上の人、他の人から貰うことを前提にして、こちらがただ「あーん」と口を開けて待っているだけでは駄目なのだと再確認。

 

「朝飯前」

 要するに、朝活良いぜっていうお話。これも「うんうん」と首を縦に振った。朝の5時位は本当に集中して何かを片付けることが出来る。早く寝て、早く起きる。肌にも良いことだ。

 

「三上・三多」

三多とは、看多(多くの本を読むこと)故(+人偏)多(多く文を作ること)商良多(多く工夫し、推敲すること)が文章上達の秘訣三か条だということである。

 この本では、章立てを超えて多くの部分で「とにかく書くこと」について言及している。これは私も言われたことがある言葉で、ニュージーランドに居た時受けてた社会学の授業のTAに「とにかく考え過ぎないで書くこと」と何度も言われた。そっか、とりあえず書けばいいんだ。

 

 最後に、この本の最終章あたりを東海道線を乗りながら読んでいた時にふと思ったのが「自分はどう物事を考えているのだろう」ということである。つまり、ある物事Aを考えなければならない時、私はどうやってその物事Aについて考えているのだろう。ある種の体系づけられたプロセスや筋道を自覚的・無自覚的に辿って物事を考えているのだろうか(そうではない気がする)。もっと漠然と「えーっと、えーっと、ソクラテスは確か~うんと~」と考えている気がする。もしかしたら、もう少し考えるプロセスというものを気付いて、自覚的に体系づけることが出来たら、もう少し物事を「深く」「広く」考えられるのかもしれないなあなんて思った今日この頃。