読書の記録

読んだ本の記録や、自分の経験の記録などをのんびりと記します。

「女性の活躍促進に向けた取組み アイスランドの経験から学ぶ」NWECグローバルセミナーに行ってきた

修論の気晴らしにちょっと。

 

今年の9月か10月位に、

石川県金沢市で行われた日本女性会議に参加していた。

 

知り合いの教授から、自身が登壇することを話され

アカデミアの世界にいるのも時間に限りがあるので足を伸ばしたのである。

 

そこで、チラシとして配られたのが、

標題のグローバルセミナーのチラシ。

 

元々、アイスランドという国がなんとなく好きで、

(綺麗そうだな~っていう印象)

アイスランドの女性活躍促進ってなんだろう?」と

思い関心があって申し込みをした。

(あとから見ると、かなりの応募があったようでキャンセル待ちとかあったらしい)

 

当日になると、私の悪い癖で

「行くの面倒くさいな~」とか思っていたのだけれど(笑)

でも折角なので、

2限の授業発表が終わりご飯を食べて会場の四谷駅へ向かった。

 

講演を聞いた感想はというと、

 

すごく良かった!!!

 

アイスランドは現在、ジェンダーギャップ指数1位の国。

それなだけあって、

男女賃金同一法の制定などかなり男女平等の先進的な取り組みをしていたことが分かった。

 

また、現在はアイスランドの高校の幾つかの高校で

ジェンダー教育の授業が導入されているらしく、

基調講演者のアクティビストはその授業の必修科目化を目指していると語っていた。

 

すごい。

 

しかも、その必修科目化を目指したのは、

大学で社会学を先行していた高校教師らしい。

 

アイスランドも、

かつてはフェミニストという言葉がとてもスティグマとされていたらしい。

しかし、今では

フェミニスト=クールという図式が成立しているらしい。

 

私もかつて、

フェミニストという言葉に対してあんまりイメージが無かったのをそれで思い出した。

 

私も、大学院進学をふまえて、

ジェンダーをやりたいという気持ちが過去にあった。

 

しかし、

これ以上「過激」な思考に走ってしまったら

私は社会不適合者になってしまうのではないかと思い足を踏み直したのだ。

 

でも結局、

今の分野の研究も楽しいが

自分が日頃関心を持っているのは、ジェンダーのことなんだなと

この大学院2年間で痛感した。

 

ジェンダー

高校生までの私が意識していなかったもの。

そして、大学生になった私が痛感したもの。

そして、大学4年生になった私が再び痛感したもの。

 

この日本社会で女として生きることは不利だ、と思った。

 

大学1年生の時の私が言っていた言葉。

「性別の関係無い無機物になりたい」

女であるという呪いは、ずっと私にかかりっぱなしである。

 

勿論、

それから彼氏と出会い、交際してから

ああ、こんな私でも受け入れてくれる人がいるんだ

と思ったのことは、

すごく私を慰めてくれた。

 

でも、やはり

彼氏がいても私にふりかかるこの社会からの「女である」という呪いは

完全には解けなかった様に思う。

 

そりゃそうだろう。

私の世界は、彼氏だけで成り立っているわけではないのだから。

 

今回のセミナーの講演は、

まだ日本の状況が酷いものであることを再確認させてくれると同時に、

でもこれからの変革の希望もあるのだということを思い直させてくれたものだった。