読書の記録

読んだ本の記録や、自分の経験の記録などをのんびりと記します。

2017-01-01から1年間の記事一覧

筒井淳也「結婚と家族のこれから 共働き社会の限界」②

第四章 「男女平等家族」がもたらすもの 共働き社会の移行 筒井は此処で、今まで「男性(稼ぎ手)と専業主婦」という夫婦の型が「男性も女性も働き手」へと社会が移行したのは、1つに経済が脱工業化したこと、もう1つに男性の雇用の不安定化が背景にあると言…

筒井淳也「結婚と家族のこれから 共働き社会の限界」①

筒井淳也 「結婚と家族のこれから 共働き社会の限界」 光文社新書 2016年 第一刷発行 大学院の友人に薦められて、「面白そうだな~」と思ってアマゾンで即購入した本。 余談だけれど、この本を探しに割と大きな有名店の本屋に行ったら無くって。店員さんに「…

湯浅誠ら「若者と貧困 いま、ここからの希望を」

「若者と貧困 いま、ここからの希望を」 編著 湯浅誠 上間陽子 冨樫匡孝 仁平典宏 明石書店 2009年 初版発行 大学院前期の授業を振り返っていたら、いくつかの授業の資料にこの本が紹介されていたのでこの夏休みに読んでみようと思い、手に取ったのがこの本…

米原万里「終生ヒトのオスは飼わず」

米原万里「終生ヒトのオスは飼わず」 出版社 文春文庫 2010年出版 生活が少し落ち着いてきたので、また何か本を読もうと思って自分の部屋にある本棚の前に立った。 そこで、目に入ってきたのがこの本だった。 米原万里の本は結構好きで、彼女の本は割と収集…

村上春樹「スプートニクの恋人」

「スプートニクの恋人」 著者 村上春樹 講談社文庫 2001年 第一刷発行 この本は確か、大学1年生の頃に村上春樹の小説を夢中で読んでいた頃に買ったんだと記憶している。 久し振りに読みたくなって、鞄の中に入れたら結局夢中になって読み終えてしまった(当…

矢野久美子「ハンナ・アーレント」

「ハンナ・アーレント」 著 矢野久美子 中公新書 (2257) 初版 2014年 政治哲学者であるハンナ・アーレント(1906-1975)の生涯が分かりやすく1冊の本にまとめられた作品。 大学でハンナ・アーレントの「人間の条件」を読む勉強会が開催されるかもしれないとい…

外山滋比古「思考の整理学」

外山滋比古「思考の整理学」 ちくま文庫 1986年第一刷発行 筑摩書房 初外山滋比古作品(とやま・しげひこ) 外山滋比古の名は以前から知っていたけど、漠然と随分と難しい本を書いているんだろうなというイメージを持っていた。けれど、この「思考の整理学」は…