読書の記録

読んだ本の記録や、自分の経験の記録などをのんびりと記します。

著上間陽子「裸足で逃げる 沖縄の夜の街の少女たち」

裸足で逃げる 沖縄の夜の街の少女たち (at叢書) 作者:上間陽子 発売日: 2017/02/01 メディア: 単行本 最近、日曜になると近くの市立図書館まで歩いて本を借りに行ったり、返しに行ったりしている。 近頃組織論に興味をもってその本を借りて読んでいたのだけ…

「説教したがる男たち」著レベッカ・ソルニット 訳ハーン小路恭子

「説教したがる男たち」 Men Explain Things to Me 殺人犯の90%は男性。 著 レベッカ・ソルニット 訳 ハーン小路恭子 もし私が誰かに「フェミニズムやジェンダーについて知りたいんだけど、なにか良い本はないかな?」と尋ねてきたら、私には真っ先に名を上…

「男も女もフェミニストでなきゃ」著チママンダ・ンゴズィ・アディーチェを読む

男も女もみんなフェミニストでなきゃ 作者:チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2017/04/19 メディア: 単行本(ソフトカバー) 市立図書館で借りきて読んだチママンダ・ンゴズィ・アディーチェの本。 この本を読んで…

フランツ・ファノン「黒い皮膚・白い仮面」

「黒い皮膚・白い仮面」 フランツ・ファノン 海老坂武・加藤晴久訳 みすず書房 市立図書館で借りた「ジェンダー・スタディーズ」に紹介されていたこの本。 試しに、同じ市立図書館で探してみたら、この本自体があったので 読み始めた。(読むのに時間がかか…

「女性の活躍促進に向けた取組み アイスランドの経験から学ぶ」NWECグローバルセミナーに行ってきた

修論の気晴らしにちょっと。 今年の9月か10月位に、 石川県金沢市で行われた日本女性会議に参加していた。 知り合いの教授から、自身が登壇することを話され アカデミアの世界にいるのも時間に限りがあるので足を伸ばしたのである。 そこで、チラシとして配…

チェーホフ「可愛い女・犬を連れた奥さん」

チェーホフ 作 神西清 訳 岩波文庫 「可愛い女・犬を連れた奥さん」 ロシア文学の本を読みたいな、と思っていたのでとりあえずチェーホフから。 ロシア文学の本を読んだのは、 恐らくこれが初めてといっていいくらいだと思うのだけれど 結構面白く読めた。 …

牧野智和『自己啓発の時代 「自己」の文化社会学的探究』

勁草書房 2012年第1版第1刷発行 本の帯びに 「本当の私を知りたい」「自分を変えたい」「高めたい」… といった言葉の羅列があって、面白そうで手にとった。 ちまちま読んでいたのだが、 あまり自分で完全にこの本の内容をきちんと理解出来たか少し不安なの…

神谷悠介「ゲイカップルのワークライフバランス 男性同性愛者のパートナー関係・親密性・生活」

「ゲイカップルのワークライフバランス 男性同性愛者のパートナー関係・親密性・生活」 神谷悠介 新曜社 2017年 明けまして御目出とう御座います。今年も宜しくお願い致します。 今年はもう少しこのブログを読書録として使っていきたいなあと思いまする。 こ…

筒井淳也「結婚と家族のこれから 共働き社会の限界」②

第四章 「男女平等家族」がもたらすもの 共働き社会の移行 筒井は此処で、今まで「男性(稼ぎ手)と専業主婦」という夫婦の型が「男性も女性も働き手」へと社会が移行したのは、1つに経済が脱工業化したこと、もう1つに男性の雇用の不安定化が背景にあると言…

筒井淳也「結婚と家族のこれから 共働き社会の限界」①

筒井淳也 「結婚と家族のこれから 共働き社会の限界」 光文社新書 2016年 第一刷発行 大学院の友人に薦められて、「面白そうだな~」と思ってアマゾンで即購入した本。 余談だけれど、この本を探しに割と大きな有名店の本屋に行ったら無くって。店員さんに「…

湯浅誠ら「若者と貧困 いま、ここからの希望を」

「若者と貧困 いま、ここからの希望を」 編著 湯浅誠 上間陽子 冨樫匡孝 仁平典宏 明石書店 2009年 初版発行 大学院前期の授業を振り返っていたら、いくつかの授業の資料にこの本が紹介されていたのでこの夏休みに読んでみようと思い、手に取ったのがこの本…

米原万里「終生ヒトのオスは飼わず」

米原万里「終生ヒトのオスは飼わず」 出版社 文春文庫 2010年出版 生活が少し落ち着いてきたので、また何か本を読もうと思って自分の部屋にある本棚の前に立った。 そこで、目に入ってきたのがこの本だった。 米原万里の本は結構好きで、彼女の本は割と収集…

村上春樹「スプートニクの恋人」

「スプートニクの恋人」 著者 村上春樹 講談社文庫 2001年 第一刷発行 この本は確か、大学1年生の頃に村上春樹の小説を夢中で読んでいた頃に買ったんだと記憶している。 久し振りに読みたくなって、鞄の中に入れたら結局夢中になって読み終えてしまった(当…

矢野久美子「ハンナ・アーレント」

「ハンナ・アーレント」 著 矢野久美子 中公新書 (2257) 初版 2014年 政治哲学者であるハンナ・アーレント(1906-1975)の生涯が分かりやすく1冊の本にまとめられた作品。 大学でハンナ・アーレントの「人間の条件」を読む勉強会が開催されるかもしれないとい…

外山滋比古「思考の整理学」

外山滋比古「思考の整理学」 ちくま文庫 1986年第一刷発行 筑摩書房 初外山滋比古作品(とやま・しげひこ) 外山滋比古の名は以前から知っていたけど、漠然と随分と難しい本を書いているんだろうなというイメージを持っていた。けれど、この「思考の整理学」は…